処分に手間のかかる廃食油。大量の揚げ物を作る飲食店やスーパー、コンビニとなれば、毎日の油の処理は大変な作業です。嫌われがちな廃食油ですが、様々なものにリサイクルされる日本の大切な資源です。
油を積んだトラックに事故は許されません。ドライバー達はいつも最新の注意を払って運転しています。ひとたび出庫したドライバーは、安全第一を心がけ、毎日高い集中力を要求されます。
𠮷岡製油では、従業員は家族も同然と考えています。「ドライバー達の負担を少しでも減らすことはできないか」。
試行錯誤の末に、ソフトウェア会社の協力のもと、ドライバーをサポートする独自のITシステムが開発されました。現在、各ドライバーはタブレットを携帯して廃食油の回収に向かっています。
タブレットから蓄積されたデータは、新人ドライバーの育成にも役立っています。回収の遅延や事務のミスが減ったことで、お客様からも好評です。
全社一丸となった総合力でこれからもお客様の信頼に応えてまいります。
廃油回収車の位置を確認
ドライバーごとの回収状況を確認
ドライバーごとの回収ルートを確認
国内の外食産業・食品産業等、事業で発生する廃食油は、精製されてそのほとんどが再利用されています。全国油脂事業協同組合連合会の調査によると飼料用へ約60%。石鹸、塗料などの工業用へ約17%。海外輸出へ約14%、燃料用へ約2%。廃棄されてしまうものはわずか、約7%。実に約93%を再利用しているのです。
𠮷岡製油が近年力を入れているのは、廃食油を火力発電所への燃料に変えることです。
現状では、精製した廃食油が火力発電の燃料に使われる量は、決して多くはありません。しかし、もともとがゴミである廃食油の燃料は、価格競争や貧困などを引き起こしかねない木材や穀物のバイオマス燃料と比べて、課題の少ない燃料です。
決して無駄にせず、しっかりと使っていく必要があります。油脂リサイクルの供給者としての自覚と責任を持ち、無駄なく社会に戻していくことが𠮷岡製油の使命です。
𠮷岡製油では、1969年の創業以来、食用油脂(ラード)の製造を行っています。食肉の成形・加工段階で出る脂身を使用したもので、私たちのラードは主に埼玉・東京多摩地区の惣菜店・精肉店・ラーメン店などで利用していただいています。